私は仏教のお話が好きなので、お寺で開かれるお説法会に度々参加しております。
住職のお話や、集う方の体験談などを聞かせていただくと、心豊かになりとても満たされます。
今は、このご時世なので、人が多く集まることは出来ず少数の方がお寺でお話を聞くことが出来ます。
お寺に入れなかった方は、ZOOMでの視聴もできるので日本各地から、参加されているそうです。
しかも、今回は「体験談のお話をしてください」と依頼があり、『喜んで!』とウキウキした気持ちで当日を楽しみにしていました。
本来なら昨日、私もそこへ行く予定でしたが、家庭の事情でお寺へ行くことが出来ず、ZOOMでの参加となり、その役目も出来なくなりました。
がっかりする気持ちはありましたが、時間になりZOOM参加すると、他のベテランの方が体験談をお話されていました。
それを見て、「うわーすごーい!!」と拍手喝采おくる私。
ベテランさんはさすがだなと、感心しきりでした。
いつもなら、そのお説法会の後はやる気に満ち溢れる私ですが、今日は何かモヤモヤした気持ちでなかなか行動が出来ずにいました。
そんな中、友人からメールをもらい、「本当はあなたが体験談を話す予定だったんでしょ?」と聞かれ、私の中にあるモヤモヤした気持ちの正体がわかりました。
そうです。私は必死に自分に嘘をついていました。
「ベテランさんすごーい!さすがだなー」👏👏👏って。。。。。
本当は?本心は?
「私がやりたかったー!!!!!!」
正直な気持ちを言葉にすると涙が溢れて頬を伝いました。
悔しい気持ちや、がっかりした気持ち、なんであそこに立っているのが私じゃないんだろう。
そんな気持ちが溢れ出ました。
ひとしきり涙を流し、自分のエセポジティブに気付かされました。
本当は悔しいのに、その気持ちに嘘をついて、「さすがベテランさんだなー」👏👏👏なんてリアクションをとってしまう私。
昔で言う、「いい子ぶりっ子」ってやつ。(笑)
隠していた本当の感情が涙と共に出ると、心の奥にある引っかかりが溶けたような気がしました。
「涙」と言う漢字は、さんずい(水を現す)に戻ると書いて、水に流して原点に戻ると言う意味があるそうです。
大人になると、子供の時のように素直に感情を表したり、人前で泣いたりはしなくなります。
それは当然ですが、自分に対しては素直な心でいないと、自分の中にいる本当の自分に嘘をつき蓋をして押し殺してしまうと段々と苦しくなっていくように思います。
子供の前では、なるべく笑っていたいけど、自分に嘘はつかないで自分の気持ちには正直に生きたほうがいいな。
「素直な心の声に耳を傾ける。自分には嘘をつかない。」
今日の気付きでした。