節分

我が家には、中学生の子供が二人います。中3の兄は優しい性格でスポーツタイプというよりはオンラインゲームを友人とするのが大好きなインドア派。中1の妹はバレーボール部に所属しており今は部活をするために学校に行っているようなくらい打ち込んでいます。

そんなタイプの違う2人ですが歳が近いこともあり小さい頃からよく遊んでいました。

しかし、思春期ともなると会話することも減ってきて妹がイライラしている時に兄に感情をぶつけたりすることもあります。兄はなかなか器の大きい所があるのでそれほど気にもしていない様子ですが。。。

子供たちが小さい時から年中行事は家族で楽しんで行ってきました。今年の節分もイワシを焼き、恵方巻きを北北西に向かって黙々と食べました。「お願い事して感謝の気持ちで食べるんだよ」と私。ジェスチャーで『美味しいね』と会話し黙々と北北西に向かって恵方巻きを食べる子供たちをみると、素直に育っている姿がなんとも愛おしい。

夕食も終え片付けたら、さぁいよいよ豆まきタイム!

鬼はもちろん私。以前は主人が鬼担当でしたが、今は仕事の関係で離れて暮らしているのでここ数年はすっかり私の役目になりました。というより、子供たちに言わせると私の方が鬼にふさわしいとのこと。‥‥どゆこと?

鬼の面をつけて、『ピンポーン』ドアのチャイムを鳴らす。

子供が小さかったら「ガオー!悪い子はいないか?」なんてやってもいいのだろうが、相手は中学生。

「スマホばっかり見てたらあかんよ」「いつまで起きてんの?」「宿題やったん?」「脱いだ服はちゃんと洗濯カゴに入れなさい!」「制服かけやー」とリアル母鬼のセリフ(笑)

すると子供たちは「うるさーい。この鬼婆ー!」と豆を投げつけてくる。

いつもの私のセリフだが鬼の面をつけて言うとなんともコミカルで日頃はこんなことで腹を立てているのかと客観的に自分を見ると可笑しくなる。

ひとしきり部屋中を練り歩くと、今度は豆まきならぬ豆合戦!!

球(豆)を拾って、テーブルや壁を盾に相手にいかに豆をぶつけるか、攻防戦が繰り広げられる。

それがそのうち、お互いの子供部屋をいかに豆で汚し合うかの戦いに変わる(笑)

「このやろー」とギャーギャー言いながら二人の対戦を見ていると、やはり私は嬉しくなります。

思春期にもなり近頃は、口数が減ってきている兄妹ですが、一緒に年中行事を楽しむ姿を見て、じんわりと私の目は熱くなりました。あと何年こうして豆合戦ができるのだろう。

ありがとう。すくすく成長してくれていることに感謝します。

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