訪問介護の仕事をして4年が経ちます。
日々、お客様のお家に訪問しては、生活支援や身体介助など内容は様々。
主婦として当たり前にやってきた、掃除、洗濯、買い物、調理などのスキルが活かせるので主婦だった私にはぴったりな仕事です。
ただ、雨の日も風の日もコロナ禍であろうと、当然出勤です。
リモートワークとは縁遠い仕事。
直にお客様と触れ合うので、反応がダイレクトにわかるし、とても感謝していただくことが多いのは、やりがいに繋がります。
もちろんいろんなお客様がいるため、「もういいから帰って。」など言われてしまうこともあります。
それでも、認知症状がある方で、ご自身は「出来ている出来ている」と仰いますが、実は冷蔵庫内が食べられない食材だらけだったり、買い物や調理が不十分に出来ておらず、ヘルパーの生活支援が必要だったりもします。
在宅生活をしたいという希望を尊重し、「出来ないところを一部ヘルパーが支援し、利用者様が安心して暮らしていけるお手伝いをする」のが私たちの役目かなと思っています。
私が訪問すると、「◯◯さんが来てくれると助かるわ。ありがとう。」
「◯◯さんが来てくれるとホッとする。また来てや。」
など、嬉しいことを言ってくださるお客様たちに囲まれて、
「今日もお仕事させて頂いて良かった。」としみじみ感じ入る今日1日でした。
先日、体調を崩していた時は仕事に復帰できるのか、自分もしんどいのに人のために働くなんてできるのか?など不安が渦巻いていました。
まだ、本調子ではないので訪問件数は減らしてもらいましたが、それでも今日一日、働かせてもらえて本当に良かったです。
私が訪問することでお客様が笑顔になったらいいなと思いお客様と接します。
話の聞き役になることが多く、お風呂やトイレ掃除中も側まで来て、60分のサービス中ずっと喋っている方もいるほどです(笑)
それで最後には「あなたと話すと楽しいわ。おかげで元気になったわ。」
って私、相槌しかしてない(笑)
人に話を聞いてもらいたい人が多いなと日々実感しています。
心理学用語で「カタルシス効果」と言って自分で自分の心の内を話していくと、自然と悩みが解決したり、すっきりしたりする効果があり心の浄化作用があるそうです。
わかる!友人や家族に話を聞いてもらうだけで、なんか大したことじゃないような気がしてきたりすることって今まで何度もありました。
生物学的に言うと私ちは「ヒト」ですが、人と人の間で生きる動物だから「人間」というように、誰かの支えになっているようで実は自分も支えられていたりします。
特にダイレクトに人と関わることをお仕事とさせてもらっているからこそ、人と人の繋がりを実感でき、感謝され、感謝しながら働いていける。
そして、私の祖父母はすでに他界していますが、祖父母にしてあげられなかったことをさせてもらっているなと感じることもあります。
「恩送り」と言って、「受けた恩はその人に返せなかったら身近な人に返していくといい」と、以前教えてもらったことがあります。
私が成人する頃には、父方も母方も祖父母はすでに他界していましたし、遠くに住んでいたのであまり接点もないままでした。それでも、子供時代は父や母が帰省をする度に、祖父母に無条件に可愛がられていたことを肌で覚えています。
ありがとう。おじいちゃん、おばあちゃん!
私はお陰でこんなに大きくなりました!てか、いい年になってます(笑)
改めて、人と関わる仕事をしていて良かったとしみじみ思う、今日1日でした。
「たくさんの方に、幸せのシャワーが降り注ぎますように」
ありがとうございました。